絵本 おおかみと七ひきのこやぎ
有名ですが、改めて読むとこの本のすばらしさに震えます。
- 作者: グリム,フェリクス・ホフマン,せたていじ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1967/04/01
- メディア: 大型本
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有名なおおかみと七匹のこやぎ
私もまさにこの絵で図書館かどこかで子供の頃に読んだことがあります。
そうして最近みかけるまですっかり忘れていました。けれど思い出すと、読んだことがある!と強く記憶に残っています。きっと2,3度読んだだけなのに、どこかに引っかかるものが残っていたのでしょう。
絵はスイスのフェリクス・ホフマンさん。デザイナーとしても活躍し、絵やステンドグラスなどの作品を多く残し、自分の子どものためにグリム童話の絵を描いたそうです。
文章からこの絵を書き起こす素晴らしさにふるえます。すこしこわいぐらいの絵です。けれどお母さんヤギの慈愛の表情がほんとうに素晴らしい。深みのある美しい絵。同じおおかみと七匹こやぎの絵本は数あれど、このすごみのある素晴らしい絵で、ぜひこどもに読んであげたい!と思いました。
最後は狼は死に、子やぎたちは大喜び。少し残酷さも感じるお話です。世の中はきれいごとだけではない。みんなで仲良く、というだけではない、そんなことに子どもたちが最初に触れる絵本の一つかもしれません。
娘たちはまだ「オオカミかわいそう!」という感想さえなく、かくれんぼの場面やオオカミがお母さんのフリをするところなどで絵本を楽しんでるようです。大人になればなるほど考えさせられることが多そうです。
オススメです。