絵本のギフト

グラフィックデザイナーで2児のママが、娘たちが実際に何度もリピートしてくるギフトにぴったりなステキな絵本をご紹介します

絵本 すばらしい季節

娘にも季節の移り変わりを感じる素敵な女性になってもらいたいです(^_^)。

すばらしい季節 (末盛千枝子ブックス)

すばらしい季節 (末盛千枝子ブックス)


ターシャ・テューダーさんの絵本。友人から頂きましたがそれまで恥ずかしながらターシャ・テューダーさんが絵本作家とは知りませんでした(^_^;)。名前や写真だけは見た事があり、本屋や雑誌等で見かけた印象から、自然に囲まれてナチュラルでシンプルな暮らしをしている素敵なアメリカのおばあちゃんと思っていました。けれど作家紹介の文章に、
1938年に多数の作品を発表してきて、ターシャ・テューダーといえば知らない人はいないぐらい大きな存在で、そのあまりに長い作家生活のために、まるで歴史上の人物と思われてきたほど。
とあります。
ウィキには
彼女の描く絵は「アメリカ人の心を表現する」絵と言われ、
とあるので、古き良きアメリカのイメージの多くの作品を手がけたイラストレーターであり画家のノーマン・ロックウェルさんのようにとても有名な方だったのかな?と思います。

絵本の内容は農場に住んでいる女の子が季節の移り変わりを感じて過ごしているというものです。
春にはクロッカスの花を見つけ、小鳥の歌や小川の流れる音、池のカエルの声をきき、水仙の花と黒い土から春の匂いを感じます。
草のうえに すわってたべる
野いちごは 夏の あじです
1ページにだいたい2行から4行ほど。
昔懐かしい、丁寧で素朴な水彩の優しいイラストです。女の子のワンピースやエプロンも、しぐさもとても可愛らしいです。

こんな風に繊細に季節をゆっくり味わえる事はとても贅沢な事ですね。日本は四季のおかげでもちろん暑い夏と寒い冬はわかりますがどんどん春と秋の影が薄くなっているように思えます。私はうっかりすると野菜や魚の旬も勉強しないとわからないほどです(^_^;)。

2008年に92歳で惜しまれながらターシャさんのように、シンプルで芯の通った暮らしを理想にしつつ、娘にもゆっくりこの絵本を読んでいってあげたいなと思います(^_^)
オススメです。