絵本のギフト

グラフィックデザイナーで2児のママが、娘たちが実際に何度もリピートしてくるギフトにぴったりなステキな絵本をご紹介します

絵本 パンケーキをたべるサイなんていない?

ママとパパが話を聞いてくれない!こどもはそう思っているのかもしれませんσ(^_^;)。

パンケーキをたべるサイなんていない?

パンケーキをたべるサイなんていない?


親には少し耳がいたいかもしれませんσ(^_^;)。
ねえ、おかあさんやおとうさんが、ちっともはなしをきいてくれないって おもったこと ない?
ある? それならデイジーとおなじね。
と話ははじまります。
3歳の娘はここでうんうんとものすごい食いつきで話を聞いていましたσ(^_^;)。

ママとパパになにか話してもいつも、それはいいわね、とか電話中よ、とかいわれてしまうデイジーが台所で大きな紫色のサイを見つけてもやっぱりだれも聞いてくれません。そんなこんなのうちにデイジーはサイと仲良くなります。ママとパパはパンケーキがなくなるまでは気づきもしませんでしたが「パンケーキを食べたのは誰だい?」と聞きデイジーが「サイよ」と答えると大笑い。本物のサイを見に動物園に行く事になります。
うちのソファにはね、
サイコーにすてきなサイが
ちゃんとすわっているのに‥‥
だから そんなのばかげてるって
おもっちゃうけど。
でも わたしは そうはいわなかった。
なぜって?
どうせだれも きいてくれないもの。
そして動物園のサイのオリで貼り紙を見ます。
ゆくえふめい
おおきなむらさきいろのサイ
パンケーキがだいすき
驚いたママとパパと大急ぎで帰るとサイがパンケーキを食べています。だから言ったでしょ、とデイジーはにんまり。
ママとパパはサイくんを動物園ではなく家族の所に帰してあげたい、というデイジーの願いを聞き空港まで送ってあげます。そしてデイジーの話をたくさん聞いてあげます。

とってもキュートなお話です。絵もとてもかわいらしく、帽子が似合うパンケーキ好きなサイがお茶目でいいです(^_^)。デイジーも親が話を聞いてくれない事をとっくに諦めた少し冷めた調子で描かれていますがかわいいです。サイと仲良くなってサイをどうしたら家族の元へ帰してあげられるかを寝ないで考える優しい女の子です。

文章はやや多めですが、3歳になりたての娘はずっとおとなしく聞いてくれます。最初のページで思わず、「お母さんも話を全然聞いてくれない?」って尋ねてみると「うん、ううん。」とこどもながらに配慮してくれてるのがわかります(笑)。
もちろん絵本ほどはひどくはないですが、話してきたこどもについ「後でね」とか「今忙しいからね」と言ってしまったりする事を少し反省しながらも、親も読んでいて楽しめる内容です。

最後のオチもかわいいです。
何度も読んで〜っと持ってくる本になりました。

おすすめです(^_^)。