絵本 ちいさいきみとおおきなぼく
おおきいオオカミは、ちいさいオオカミとあいました。
- 作者: ナディーヌブラン・コム,オリヴィエタレック,Nadine Brun‐Cosme,Olivier Tallec,礒みゆき
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2013/11/06
- メディア: 大型本
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おおきなオオカミは、こちらにやってくるオオカミをはじめて見たとき「ぼくより大きかったらどうしよう」とドキドキします。そして自分より小さかったのでほっとします。
自分と他の子を比べたり、気になっているのに話しかけられなくて黙っていたり。でもそばにいるのをみてほっとしたり。
そして突然いなくなったちいさいオオカミを、おおきいオオカミは待ち続けます。
4歳になった娘も、だんだんと友達と自分をくらべたり、友達にいわれたなにげない言葉に傷ついたり、でも自分もお友達を傷つけていたり。不器用でお友達にすぐ話しかけられない娘。いろいろ経験していくんだなぁと感慨深いです。
大きめの絵本です。黒いおおきなオオカミと水色のちいさいオオカミの表情がかわいいです。草や森や丘の色もきれいです。おおきいオオカミは毛布をかけてあげたり食べ物を分けてあげたり不器用ながらもとても優しいです。今までは1人で平気だったのに、ちいさいオオカミがいなくなってまた1人になってしまった時の、おおきいオオカミの孤独の表情が切ないです。
4歳の娘は読み進めていくと、おおきいオオカミと同じように、いなくなってしまったちいさいオオカミの心配をして息を詰めて聞いています。そして最後にちいさいオオカミと会えてホッとして、良かったねぇと何度も言っていました(^_^)。
しずかで、でも、あたたかい気持ちがあふれてきて。
のびやかな線と色彩が美しい、とても素敵な絵本です。
オススメです(^_^)。