絵本のギフト

グラフィックデザイナーで2児のママが、娘たちが実際に何度もリピートしてくるギフトにぴったりなステキな絵本をご紹介します

絵本 ふたりはともだち

がまくんとかえるくん、ふたりはともだち。

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

 

 

アメリカの作家、アーノルド・ローベルのベストセラー絵本です。

見ればみるほど味のあるイラスト。

前にご紹介した 

giftehon.hatenablog.com

giftehon.hatenablog.com

も、アーノルド・ローベルさんです。

とくに女の子には「いつかはきっと…」はかわいらしくっておすすめです!

 

「ふたりはともだち」は絵本ナビによると1987年発行になっています。

昔読んだママやパパも多いかと思いますが、私は子どもができてからはじめて読みました。はっきりいって地味な色合いの絵です。そもそもかえるって、、あまりかわいくない!という先入観があったのですが、それにしてもがまくんやかえるくんの足の長さったら!!

じーっとみているとその大きな口や、少しとぼけた表情がだんだんかわいらしく見えてくるから不思議です。部屋には立派なソファー(でもちゃんと長く使ってきたんだろうな、というような年を経た良さも伝わってきます。)やベッドがあります。昔のアメリカのお家はこんな感じだったんだろうな、と想像してしまいます。外に出ると草花やトンボや亀など、本当に丁寧にいきいきと描かれていて、かえるくんとがまくんが本当にそんなふうに過ごしているのかもと、思えるようなすばらしい絵です。そしていつのまにか、かえるくんとがまくんに愛着がじわじわわいてきます。

 

この「ふたりはともだち」には

・はるがきた

・おはなし

・なくしたボタン

・すいえい

・おてがみ

上の短いお話が5つはいっています。

 

長女が4歳頃に買ったのですが、うちではたまに電車に乗るときやレストランなど、子どもを少し待たせるときに読む短いお話が重宝しました。やはりアーノルド・ローベルさんの「おはなし ばんざい」とともにそのうち電車に乗るよ、というと自分からこの本を持ってくるようになりました(電車では当然座れないと読めませんでしたが)。

おはなしは2匹の友情が感じられるお話です。

 

ともだちだから

冬眠から覚めたら一緒に散歩するためにおこしに行ったり、

具合が悪くて寝ているともだちにお話をかんがえたり

一緒になくしたボタンをさがしたり、

水着をはずかしがったり、その水着をわらってしまったり、

寂しそうな友達に手紙を書いたりするんです。

 

なんてことない日々の友達とのかかわりです。

「なくしたボタン」ではお互いがお互いのことを思う様子がとても素敵です。

 

「すいえい」では水着をはずかしがるがまくんをかばっていたかえるくん。

 「おねがいだから あっちへ いっておくれよ」

と、がまくんのために他の動物に頼みます。けれど最後はかえるくんも他の動物と一緒にがまくんをついわらってしまいます。よくある話です。綺麗事だけではないところが良いと思います。友達といたらこんなこともあるよね、と子どもと話し合うきっかけになります。

そして私がとても良いと思うのは笑われたがまくんの表情と態度です。笑われたときはさすがに少し悲しそうな表情でしたが、かえるくんに「おかしなかっこうなんだもの」と言われても堂々と「そうに きまっているじゃないか」と、怒ったり泣いたりせずにさっそうと自分の服を持って帰るがまくんはとてもかっこいい!と思います。

 

「おてがみ」はとてもいい話です。がまくんのすね具合は娘たちにそっくりです(笑)。そしてかえるくんの優しさやら、手紙を待てずに内容を話してしまうところ、そしてその手紙を仲良く2匹で待つところなど、じ〜んときます。

 

何度も長女に読んできましたが、しばらく読んでいなかったので、4歳になる次女にまた読んでいきたいと思います。1年生になったお姉ちゃんはまた違った感想をくれるかもしれません。年長さんや1年生ならひらがなと、優しいかなつきの漢字のみなので自分で充分読める絵本です。

 

いつかぜひ英語版も娘たちと一緒に読んでみたいと思っています。

 しかも私は英語ができないのでぜひ上のようなCDつきで!と思っています(^_^;)。

オススメです。